コロナ禍の出産・入院生活ってどんな?体験談を紹介します

緊急帝王切開で出産、それから約一週間入院生活をしました。初めての入院生活、これってコロナ禍だから…?と戸惑うことも多々ありました。

コロナ禍の出産・入院生活はどのようなものだったかを紹介します。

出産

入院準備

出産のための入院予定日から1週間前に、体調に関係なく、入院するためのPCR検査がありました。

出産当日

妊娠36週で出血をし、緊急で出産をすることになりました。
帝王切開での出産は手術の扱いとなり、夫の待機を求められました。
(実母であっても代わりはきかないとのこと)

出産は無事終了。夫はちゅけと病棟で対面後、帰宅。私とは会うことができませんでした。

帝王切開ですので、夫の手術の立ち合いはもちろん禁止。ちなみに普通分娩では立ち合いは1人のみ可能でした。

入院生活

大部屋での生活

大部屋で4人部屋での入院、1つ1つのベッドはカーテンで区切られています。
シャワー・お手洗い・洗面所はお部屋についていました。

カーテンを開けっぱなしにして、同室の人とおしゃべりして仲良くなってママ友になる…なんてドラマのような展開を期待していました。
実際は、カーテンは閉めっぱなしが基本で、看護師さんや配膳・お掃除の方が来てくださる時だけカーテンを開けました。
大部屋から、個室の大きさに薄い布一枚で空間が切り取られたような、不思議な感覚をもちました。

私が入院した日には2人の先輩ママがいました。
先輩ママ同士が何も話さないまま、1人目の先輩ママが翌日退院していったのを見て、部屋では話さないことが暗黙の了解になっていることがわかりました。

入院している約1週間のうち数日しかかぶらない、同じ部屋に入院している先輩ママが○○さんでどんな顔をしているか把握しないまま、先輩ママは退院し、後から来たママを残して自分は退院していく状態でした。

同室の人がどんな方かを知ることができるのは、周りの方が看護師さんと話している内容からで、直接お話しできないのは寂しい気持ちもありました。
名前と声はわかるのですが、顔がわからないので、廊下ですれ違うタイミングがあったとしても、気付けていなかったと思います。

シャワー・お手洗い・洗面所は、使用するための予約票などがなかったので「使っている人がいない時に使える」状態となっていました。
カーテンの開け閉めの音に敏感になり、カーテンの向こうの共用スペースの気配を気にしながら、こっそりとカーテンの外に出るのは滑稽だなと感じました。

また、「向かいの人はご飯の前にシャワー、ご飯後すぐに歯磨き」など、先輩ママのルーティンを把握して使う時間を決めたりしていました。
後から来たママに迷惑をかけないように、自分のルーティンも崩さないようにしました。

話すことが可能だった場所

病室とは別に新生児室があり、そこで授乳・授乳訓練をしていました。
(授乳は病室でももOKでしたが、授乳クッションなどお助けアイテムが新生児室にあり、みんなそこで授乳していたように思います)

生まれたばかりの赤ちゃんは寝てばかりなので、3時間おきに起こして授乳をします。
おそらくこれがなかったら、他のママと話すことなく入院生活を終わっていました。

このタイミングがかぶると、ママと赤ちゃんが新生児室に来るタイミングが3時間おきにかぶります。
さすがに何度も顔を合わせると「同志!!」というような気分になってきて(私だけかもしれませんが)、自然と話すタイミングも出てきて、数人のママと楽しくお話しすることができました。
気づくと長く話し込んでいたこともあり、帝王切開後の体調不良と睡眠不足に打ち勝つ活力になっていました。

看護師さん曰く、新生児室とラウンジはお話しOKとのことで、廊下や、個室であっても自分の病室以外で話し込むのは禁止ということでした。

面会

全面禁止でした。
寂しさはありましたが、育児と身体の回復に専念できたのはよかったのかもしれません。

着替えなど

基本的に入院生活で必要なものは、すべて入院時に持ち込むことが原則でした。
家族に洗濯物を預けて・綺麗な洋服を渡してもらう…ことは禁止され、洗濯をする必要があれば病院内のコインランドリーを使用するように言われていました。

下着は入院日数分を用意。パジャマの持ち込みも考えたのですが、悪露やお世話でどれだけパジャマが汚れるかわからず、その度にコインランドリーに通うのも出産後には辛いと思ったので、汚れたら変えてもらえる病院のパジャマをレンタルすることにしました。

私の場合、急に入院することになったので、手術の待機の後に夫が荷物を届けてくれました。
この時、私は処置中で会うことはできませんでした。

後々必要なものを届けてもらうことが可能だとわかったのですが、看護師さん伝手に届けてもらうシステムで、ガラス越しの遠目でしか対面はできませんでした。


以上が私が経験した、コロナ禍の出産・入院生活です。

慣れない育児と術後の体に加え、初めての入院と久しぶりの集団生活に戸惑うことが多かったですが、看護師さんや配膳・掃除のスタッフの方々の優しさと、仲良くしていただいたママさんの温かさで、出産・入院生活を乗り切ることができたな、と感じます。

私が勘違いしてしまった部分もあるかもしれませんし、病院の制度やコロナ禍の状況によってもルールは変わってくるかと思いますが、参考にしていただければと思います。


病院の売店へも、荷物の整理にも、持って行って良かったエコバッグ。愛用しています。

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